レビュー
「腹が減った。何を食おうか」。一人飯の喜びを描いた、グルメ漫画の金字塔。
主人公の井之頭五郎は、個人で輸入雑貨商を営む中年男性。仕事の合間に一人で食事をする、ただそれだけの話。しかし、それが最高に面白い。
五郎の心の声がクセになる。「うおォン 俺はまるで人間火力発電所だ」。大げさなモノローグと、黙々と食べる姿のギャップが笑いを誘う。
登場する店は実在の店。高級店ではなく、町の食堂や定食屋が中心。読後に「自分も行ってみたい」と思わせる。
ドラマ化で国民的人気を獲得。一人飯の肯定、食への純粋な喜び。シンプルだからこそ普遍的な魅力がある。