レビュー

「病気じゃないけど体力がない」という曖昧な状態を生きる著者のリアルをつづるサバイバル・エッセイ。

著者の「絶対に終電を逃さない女」さんは、1995年生まれの文筆家。大学卒業後、体力がないせいで就職できず、専業の文筆家になったという経歴を持つ。

本書の衝撃は「睡眠時間は10時間必要」「体力をつけるための体力がない」という告白。病院に行っても「異常なし」と言われる。でも、確かに辛い——この「病気じゃないけど辛い」状態を、社会は認めてくれない。

本書は、そんな人たちの存在を可視化してくれた画期的な一冊。「普通のことが普通にできない」と悩んでいる人、頑張れない自分を責めている人に読んでほしい。